知らないと損をする、建物の構造の違い~木造編①~

恐ろしいことに、ご自分の持っていらっしゃるアパマンの構造の種類をご存じない方が時々いらっしゃいます。

鉄筋コンクリート造だと思っていたら、鉄骨造だった・・・
鉄骨造だと思っていたら、木造だった・・・
なんてことになったら大変!でもこんなこと、実際にあるのです。

『あたりまえ』とお思いになられるかもしれませんが、今回からは少し建物の構造の違いについて書かせて頂きます。

※税務上の違いについては、ここでは省略します。(とても大事な事ですが・・・)

 

今回は木造について、長所と短所についてまとめてみました。

【木造の長所】
・熱伝導率が小さい(熱を伝えにくい)
・安価である
・現場での加工がしやすい
・増改築が比較的自由にできる
・木材は生産が可能

構造の違いによる暖かさの違いについては、私自身、昨年、鉄骨のアパートから木造の戸建賃貸に引っ越して、すぐに実感しました。
また、木造の場合、現場での加工がしやすいため、増改築にも比較的自由が利きます。
小規模な建築物の場合、建築費を安く抑えられるため木造を採用する事が多くなります。
それから、鉄やコンクリートと違い生産が可能なため、エコな構造とも言えます。

【木造の短所】
・火災に弱い
・変形しやすい(乾燥による収縮)
・腐朽しやすい
・白アリ被害にあう
・材料に個性がある(節・割れ・傷など)

木造は地震に弱いと勘違いされている方が多いのですが、きちんと施工すれば、数百年に一度保程発生する規模の地震の1.5倍の強さの力に対しても崩壊等しない耐力を持つことができます。(これを、耐震等級3といいます)
しかし、木造建築物は火災に弱い事は事実です。ですから、木造建築物は基本的に防火地域には建てる事が出来ません。
また、変形・腐朽・虫害・木材の癖については、木材の加工技術や施工技術の向上により、改善されています。

 

さて、木造には【在来工法】と【ツーバイフォー工法】と呼ばれる二つの工法がありますが、次回はその違いについてお話します。